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【イラストラフ】初心者でも絶対に分かるラフ画の描き方を4stepで解説

ラフ画とは

 

イラスト制作やアニメーション制作を行う際、途中で迷走して挫折してしまうことはありませんか?「ラフ画」をしっかりと描くことでそれらの問題を解決することができます。

今回はラフ画と線画の違いや、ラフ画の意味・重要性、ラフ画の書き方について詳しくご紹介します。後半でラフ画を書く練習におすすめのツールもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ラフ画とは?

ラフ画とは、「ラフスケッチ」などとも呼ばれ、手書きで概略のみを描いた下書きやスケッチのことで、全体の雰囲気や絵の構図を伝えるために描かれます。

ラフとは、英語の「rough」のことで、「荒い」という意味です。ラフ画は名前の通り「荒く」描かれた絵のことです。

荒く描く理由は、これから描こうとしている絵をかたちにしていく段階で、時間をかけずに描いたり、手早く何パターンか色々と描いたりするためです。つまり、「絵の設計図」のような役割を果たします。

笑うという意味の「laugh」という英単語もありますが、ラフ画とは関係ありません。

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ラフ画と線画の違いは?

中には「ラフ画」と「線画」の違いがいまいち分からないという方もいるかもしれません。絵の設計図のような役割のラフ画を描き終えた後、ラフ画の強調したい部分を意識して明確にしていきます。これが下書きです。下書きをペンで清書することをペン入れと呼び、ペン入れした線で描いた絵のことを「線画」と呼びます。

つまり、ラフ→下書き→線画の順番で行います。

ラフ画の段階で色々な切り口から構図を見直してみると、線画を描く時に細部まで意識して描くことができ、作品の説得力が増します。

イラスト ラフ画

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ラフ画を描く練習におすすめデジタルツール

ここでは、ラフ画の練習におすすめのデジタルツールを2つご紹介します。

1. イラスト・ラフ画の制作におすすめメモ・イラストツール「NoteLedge」

KdanのNoteLedgeはデザイナーやコンテンツ制作をする方におすすめのデジタルノートアプリです。ペンや筆の種類が豊富で様々なアイディアを自由に表現することができます。写真や映像、音声などを追加してコラージュなども簡単に作成することができ、ラフ画を描く際の参考イメージとしてまとめて保存することもできます。

NoteLedgeはMacやWindows、Android、iPhoneやiPadなどのスマートフォンやタブレットでも利用することができ、完成したラフ画を他の人に共有したり、細かい部分はタブレットで描き、広い範囲を一度に塗ったりする作業はパソコンで行うなど、作業工程によってデバイスを使い分けながら制作することもできて便利です。

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2. アニメ制作のラフ画ならこれアニメ制作ツール「Animation Desk」

KdanのAnimation Deskは初心者からプロにも愛用されているアニメーション制作アプリです。ペンやブラシの種類が豊富でデッサンやスケッチでラフ画を描くことが可能で、レイヤーを重ねて描くこともできます。

シンプルなインターフェースで、初心者やお子さんでも操作ができ、ラフ画の制作からペン入れ、絵に動きをつけてアニメーションを制作する工程まで簡単に本格的な作品作りを行うことができます。

作成したファイルはPhotoshopレイヤーやPDF、GIF形式など、様々なファイル形式でエクスポートすることも可能です。また、AndroidやiOS、Windowsなどのあらゆるデバイスを横断して制作・再編集することができるため、作品に合わせてデバイスを使い分けたり、クライアントに制作物を提出したり、他の人と共同で制作する時にも便利です。

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ラフを描く時に必須の4ステップ

いきなり線画を描くのではなく、イメージがズレないように、ラフで段階を踏んでから線画にしましょう。大まかなラフからいきなり線画を描くことは初心者向けではないので、ある程度細かく、時間をかけすぎずに丁寧にラフを書いていきましょう。ラフは以下の4ステップで描くことができます。

  1. 骨格ラフ
  2. 大ラフ
  3. ラフ
  4. 陰影ラフ(カラーラフ)

です。それぞれのステップを解説していきます!

骨格ラフ

ラフ画 ラフとは

まずは描きたい対象の骨格や関節を強調してアタリを描きます。この時点では目や口などパーツは描かず、あくまでも全体像を描くイメージです。デッサン人形を想像してもらえるとわかりやすいかなと思います。
骨格ラフは太めのブラシで大まかに描きましょう!ラフという名前の通り、気楽に軽く、ですがしっかり何を描いているのかを理解できる程度に描きましょう。

大ラフ

次に骨格ラフで描いたアタリに他のレイヤーを上から重ねて、フォルムをはっきりとさせるようになぞっていきます。このステップでは眼、口、鼻などなんとなく位置を決めておきましょう。イメージとしては目はただの丸を描く程度で大丈夫です。服や髪の毛もこの時点で描いておいた方がgoodです。

骨格ラフで使用したブラシよりも細めのブラシで、細めのブラシで、ひとまわり小さいものを選びましょう。

こちらの方が無料で大ラフデータを配布しているので、ぜひダウンロードして有効活用してみてください。

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ラフ

ここでは、大ラフを細部まで描いていきます。またまた他のレイヤーを上から重ねて、細めのブラシで描いていきましょう。
表情や体型など、出来上がりがほとんど想像できる程度まで仕上げてください。

陰影ラフ(カラーラフ)

このステップでは影、色をつけて行ってください。ここで注意すべきなのは、骨格ラフと陰影ラフでは影の有無やカラーなど印象が違うため、違和感が生じてしまう可能性があります。初めから影、カラーをつけてもおかしくないようなラフを心がけましょう。

ここまで行えたら、次は線画

ここまで行えたら、初めて線画に移ります。ここでは陰影ラフでしっかり細かく描いてあれば、あまりズレは生じないため割と簡単に行えるのではないでしょうか。

ラフとは ラフ画 イラスト

そもそもなぜラフ画は大事なの?

では、ラフ画を描く3つの重要性についてご紹介します。

清書の前に構図を客観的に見られる

ラフ画を描かずにいきなり清書を意識して描き始めると、絵のバランスが崩れた仕上がりになる可能性があります。ラフ画を描いて様々な角度から構図を見直すことで頭でっかちや肩幅が狭い、左右のバランスが整っていないなど、微調整を繰り返して清書の前に作品の精度を上げることができます。

清書が完成!となった時にバランスが整っていない箇所を見つけたらがっかりしてしまいますよね。そうならないためにも、清書段階をイメージしてしっかりと色々なパターンのアプローチをしておくことが大切になります。

完成図を明確にできる

ラフ画の工程を抜かして清書し始めると、途中で行き詰まった時に解決するのが困難になってしまいます。ラフ画でしっかりと自分が書きたいもののイメージを膨らませて、細部まで完成図を意識して詰めておくことで、清書段階で迷うことなく安心して書き進めることができます。

ラフ画の段階で多くの時間を費やすことにもどかしさを感じる方いるかもしれません。しかし、ラフ画に多くの時間を費やし、イメージを明確にしておくことが結果的に効率よく制作を進めることに繋がります。

構図のワンパターン化を避けることが出来る

制作を続けていると、完成した作品を見た時に、何となく「いつも同じようなパターンになっている・・」と感じる方も多いのではないでしょうか。

いきなり描き始めてしまうと、人は書き慣れた構図や似たような絵を描いてしまいがちです。ラフ画の段階で自由に色々と描いておくと、自分の表現の幅や構図のレパートリーが増えることに繋がります。ラフ画であれば、あまり気負いせずに描くことができるため、新しい構図に挑戦してみたり、普段描かないようなものも試し書き感覚でたくさん描いておくとよいでしょう。

量産したラフ画はすぐにボツにしないで、一定期間とっておくようにしましょう。そうすることで、アイディアが思いつかず行き詰まった時や、何か描きたいけど描きたいものがないという時も制作意欲を掻き立ててくれる可能性があります。

イラスト ラフ画

ラフ画の描き方を部位ごとに解説

ラフ画は描く部位によっても描き方が異なります。部位ごとに解説していきます。

顔のラフ画の描き方

顔はあごに丸を乗せるようなイメージで描きます。輪郭を描いたら、目や鼻、口、耳の位置に目印を付けます。顔の中に十字の線を描くと、目の位置をバランス良く決めることができます。

髪の毛のラフ画の描き方

つむじを起点にし、前髪から髪の毛を描いていきます。大きな毛束でパーツごとに分けるイメージで描くとよいです。線画の段階で細かい毛の流れは描いていきましょう。

首・肩のラフ画の描き方

首や肩は細くなりすぎないように、頭や上半身のバランスを見ながら描くと良いでしょう。首や肩は頭を支えている部分なので、実物を観察してみるとよくわかりますが、がっしりとしているのです。

ラフ画を描く時の2つのポイント

ここでは、ラフ画を描く時の2つのポイントをご紹介します。

1. バランスを重視する

ラフ画には迷い線など、いらない線が多く存在し、見かけ上の情報量が多いため一般的には清書よりも違和感なく見えがちです。なぜこのような現象が起きるかというと、ペン入れをしてラフ画を消すと、誤魔化されていた部分がはっきりと現れるため、バランスを意識せずにラフ画を描いていると、清書した時にアンバランスな仕上がりになってしまいがちです。

2. 丁寧に描きすぎない

ラフ画のスタート段階は「こういうのを描きたい」を書き出す作業です。ラフ画がかたちにならないと、次の工程に進むことができなくなってしまうため、案出しかつメモを残すようなイメージでどんどん描いていきましょう。丁寧に描きすぎず、まずは簡単にどんどん描いていき、気に入ったラフ画を下書きでさらに深堀りするようなイメージで進めていきましょう。

テーマや全体イメージ、ポーズなどなんでもいいので自分が描きたいものはメモなどにまとめておきましょう。

ラフ画の練習はデジタルがおすすめ

ラフ画を描く時には、デジタルとアナログの2つの方法があります。デジタルツールを利用すると、広い範囲を一度に塗ったり、塗り終わった色を簡単に変更することなどができできる為、イラスト制作において大幅に効率化を図ることができます。
レイヤーを重ねて描くことができるツールであれば、大まかなラフ画を普通に書いた後、清書の段階でラフ画だけ色を薄くしたり、消したりすることができます。アナログでラフ画を消しゴムで消す作業はなかなか時間がかかりますし、一度消してしまうと元に戻すことはできません。

KdanのAnimation Deskはラフ画以外にも様々な機能があり、イラスト練習にはぴったりなのでぜひご利用ください。

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ラフ画:まとめ

いかがでしたか?ラフ画の意味や重要性、ラフ画を描く時のポイントについて紹介しました。ラフ画を描くのは面倒!と感じる方もいるかも知れませんが、清書段階をイメージしてしっかりと微調整を繰り返すことで結果的に効率よく作業を進めることに繋がります。イラスト制作におけるラフ画の重要性は分かったけど、どんなツールを使えば分からない・・という方はぜひ今回ご紹介したツールなども試してみてください。

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