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【Animation Desk ✕ クリエイター 】Twitterコラボイベントの参加者「ほぼぽよSensei」を独占インタビュー

Animation Desk x ほぼぽよSensei

2021/2/22から2021/3/14までの約3週間、Kdan JapanのTwitterでコラボイベントが開催されたことをブログにて紹介しました。

今回はコラボイベントに参加していただいた「ほぼぽよSensei」を独占インタビューしてみました。

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目次

Q1. テクノロジーを使った教育など、言語教育のためのプラットフォームを作ろうと思ったきっかけを教えてください

A1. 15年くらい前からテクノロジーを使った教育をはじめました。

僕はもともとインターナショナルスクールで働いていたので、日本の学校で行われている教育とインターナショナルスクールの教育の違いをずっと見てきました。

インターナショナルスクールの教育はものすごく先進的で、15年ほど前からプロジェクターやWi-Fiの整備が進み、パソコンを一人に一台を貸し出すなど日本の学校では考えられないほど進んでおりました。

このような環境の中で、私は日本で最初の「Apple Distinguished Educator(以下ADE)」というAppleが認定する教育分野のイノベーターになりました。

テクノロジー×教育の可能性

あの頃はiPhoneやiPadがなく、やっとiPod Touchが入ってきた頃です。私のクラスでは、iPod Touchなど、たくさんテクノロジーを使って、子ども達の変化をが見ることができました。テクノロジーを教育でに使うことによって、モチベーションが上がるという話ですね。楽しいのはもちろんですが、その他にも、自分で表見する力や、クリエイティブな力というのは、昔の子ども達よりずっと速いスピードで伸びていることに気づきました。

インターナショナルスクールのカリキュラムデザインで一番大事にされていたのが、当時「21世紀型スキル」と言われていたクリエイティブスキルやコラボレイティブスキルなどです。ですから、それらのスキルを伸ばしながら、テクノロジーを使って「国語」を教えるということを行なってきました。そうした経験が積み重なりれ、ADEやインテルのMaster Teacherなどに10年ほど続けてきました。

個人でオンラインでの言語教育を開始

4年くらい前に言語教育を個人でやってみたいなと思い、オンラインティーチャーズといったプラットフォームを使って、土曜日・日曜日に外国人向けに、オンラインで日本語を教え始めました。けどそういった先生たちってたくさんいますよね?僕はそういった先生たちとの差別化を図るために、Minecraft を使って言語教育をやったんです。年間75人、3年間で約300人ほど土日のみで使って言語教育を行ってきました。その後、その経験をベースにし、オンラインインターナショナルスクール向けにカリキュラムを開発しました。2年くらい前からネイティブの英語の先生が、僕のカリキュラムを使って日本の子ども達に英語を教えています。

そのオンラインインターナショナルスクールが始まった頃は、月に100レッスンほどでしたが、今は500レッスンくらいまで増えております。ここまできて、まず1つのことをやり遂げたと感じていおります。ですから、今は次の研究として、僕がアバターになって、そのアバターのままバーチャルリアリティの中で日本語を教えています。プラットフォームは「VRChat」を使っています。この研究は早稲田大学と協力して進めているところです。

言語教育のためのプラットフォームを作ろうと思ったきっかけは、10年前から「テクノロジーの有効性」に気づいたからです。その時代、時代において一番新しいテクノロジーを取り入れることが大切だと思っています。

Q2. バイリンガル教育でよく起きる問題は何ですか?

A2. バイリンガル教育で起きる問題というと、やっばり「セミリンガル」になってしまうことです。

インターナショナルスクールに通っている子供たちは、英語がどんどん強くなっていき、反対に日本語はだんだん弱くなっていきます。英語が強くなっていくこと自体は問題ではないと思っておりますが、しっかりとしたバイリンガルを育てるためには、一番強い言葉があることが重要だと思います。

例えば、台湾人で、生まれた時からずっと英語を勉強している子どももいますよね?それをしてしまうと、どうしでも大切な母国語が弱くなってしまう。そして、中途半端なセミリンガルになってしまうことがことがあります。これは大きな問題だと感じております。

ですから、最初からバイリンガル教育をやりたいと場合には、5歳くらいまでは自分の母国語をしっかりとしたものにするために、母国語だけで勉強したほうが良いと僕は思います。

Q3. 主にTwitterとYouTubeで活動されていますが、今後他のSNSで活動する予定はありますか?また、現在そのSNSでの活動を予定をしている理由は何ですか?

A3. Clubhouseを教育現場に活用したいと思っています。

今使っているSNSはTwitter、YouTube、Twitch、Instagramですが、メインで使っているSNSはTwitterです。Facebookのアカウントも持ってるのですが、Facebookは若い人が使っていないので活用していません。今後Clubhouseも使っていこうかと考えていて、具体的にどのように活用していくか考え中です。

Twitterはメインアカウントとして使っている人がいれば、サブアカウントの人もいて、分け隔てなくコミュニケーションをとることができます。逆にFacebookは本名アカウントのみなので、コミュニケーションが形だけになってしまいます。「いいね」が嘘に感じる時が多々あります。残念なことにコミュニケーションが形がい骸化しているんですね。

Twitterは、本当に同じ興味のがある人がコミュニケーションをとることができます。僕の場合「ほぼぽよ先生」をやっているのですが、みんなに『5歳です』と言ったりして、明らかにフィクションであるのに、日本語を勉強したいという人がコミュニケーションをとってくれるのです。これはすごく大事なことだと思います。

『5歳です』のほぼぽよSensei

Q4. 日常の授業では、どのようにテクノロジーを使って学生たちと交流していますか?

A4. オンラインで使っているのが「Discord」というアプリです。

ビジネス用の「Slack」と「Teams」と同じような機能を「Discord」は備えています。「Discord」にはゲームが好きな人やアニメが好きな人がたくさん存在します。現在、このコミュニティー内には、ゲームやアニメが好きな人が900人ほどいます。皆そこでコミュニケーションを取って、日本語を勉強してるんです。

インターナショナルスクールでは「G Suite」をメインで使っています。「Google meets」や「Google Classroom」は一番多く使いますね。他には「Googleドライブ」とか。基本的に、便利なものはどんどん使っていくスタンスです。

Q5. もしAnimation Deskを教育の場面で活用するとしたら、どのような活用法が思いつきますか?その際、教育の場でKdan側が協力できることは何かありますか?

A5. 漢字の書き順とかをアニメーションデスクを使ってアニメ制作するといいなと思います。

この間、漢字ビデオを作った時に、漢字の書き順とかをアニメーションデスクを使ってアニメ制作ができると思いました。

日本の教育体制ではまだ、一人に一台iPhoneやiPadを貸し出している学校はないですが、ようやく「GIGAスクール構想」というものが発表されたことによって変化が起きはじめております。「GIGAスクール構想」とは、生徒一人一台のコンピューターを国が支援するといった構想です。これによって全ての生徒がコンピューターを持つことが可能となりますが、日本の先生はどうやって教えるかまだ分からない状態なので、少々不安もあります。

Q6. 今のAnimation Deskにない機能の中で、「こんな機能があれば教育の現場で役立つ!」といった機能はありますか?

A6. Animation Deskで動画を作っている時に起きる問題として「毎回フレームを書かなければならないこと」です。

一回書いたものを再び使えるようなテンプレート機能があればいいなと思います。あとは描いてる途中で電源が落ちてデータが消えてしまうのも改善してもらえると嬉しいですね。

僕は毎日漢字ビデオを作っているのですが、「Canva」のように、簡単に音楽やビデオなどのフリー素材とテンプレートを使えたらもっとよくなると思います。

Q7. 教育分野の専門家として、他の教育者の方たちに日常の教育現場で提案したいテクノロジー活用法などありますか?

A7. まずは楽しい学習を提供すること、その上でテクノロジーを活用するということです。

日本人によくいるのは、最新のテクノロジーを使っていることについて、「それを使っていること自体がすごい!」と思ってしまっている人です。。楽しい授業だったり、何を学んでいるかが大切なのですが、それを忘れてテクノロジーを使うことに意味を感じてしまってはいけません。。なので僕が一番提案したいのは「マインドセット」です。

「ミレニアル世代」や「Generation Z」と言われる世代の人たちは、僕たちのような大人世代よりもテクノロジーについて知っています。

はっきり言って、彼らと比べたら、私たち大人はデジタルやテクノロジーについて何も知らないも同然なのです。なので、そのような「マインドセット」に変えて、テクノロジーツールを使ってみることを提案したいです。

Q8. 昨年から世界の多くの国ではリモート教育が行われています。そのような状況で、他の言語を学びたい人におすすめの方法やツールはありますか?

A8. ラーニング・コミュニティのようなところに入るといいと思いますね。

「HelloTalk」のようなコミュニティをおすすめします。そういうところを探してコミュニケーションを取ることが一番良いです。

その他ですとアプリで学ぶのもおすすめ。最近好きなアプリで「Reverso」というアプリがあるのですが、それを使って言語を学んだら面白いです。「Reverso」は文脈・コンテンツで勉強することができます。例えば『リンゴ』と調べたら「リンゴを食べる」や「リンゴのジャムを作ります」など、そういういろんなコンテンツが出てきます。

「Reverso」は一人で言語を勉強する場合におすすめですが、結局人間は一人ではなかなかモチベーションは上がらないので、WEB上に無数にあるコミュニティーに属するとといいですね!

Q9. では、もしAnimation Deskに限定した場合、リモート教育でどのように活用できると思いますか?

A8.  いろいろな方法があると思います。

一つの方法として、日本の小学生に国語を教える場合、自分が勉強した物語、例えば「桃太郎」を勉強したとしたら、自分で物語を作ってアニメーションにするというのがいいかもしれません。アニメーションには「ストラクチャ」を練る作業が必要になります。なので、まずは物語の構成について勉強して、お話しの構成図を作った後、アニメーションにすることをおすすめします。

Aggie.io」というソフトでオンラインフォトショップみたいなものがあります。このサイトでは、同じ場所でリアルタイムに一緒に絵を描くことができます。アニメーションデスクでこういうことができたら、あるいはコラボレーションができたらいいですね!面白いですし、教育でも使えます!

子ども達って、アニメーションの描き方を知らないですよね。だから、チュートリアルがあったらいいですね。本当のイラストレーターにアニメーションを教えてもらったり、クリエーターが教えてくれるチュートリアルができたら、子ども達も喜ぶと思います。

たとえば、「鬼滅の刃」の大ファンで、それを描きたい人、はこういう描き方です。といった感じに教えてくれるビデオがあったら嬉しいですね。

本当のプロの人が教えてくれるチュートリアルがあったら、自分一人でも練習することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?教育分野の専門家として活躍している「ほぼぽよSensei」。日本の教育とインターナショナルスクールの教育の違いや、テクノロジーを使った教育について知ることができました。ぜひこの記事を読んでくれた方も、最新のテクノロジーに触れてみて、教育といった学びの場で生かしていただければと思います。

 

ほぼぽよ先生について

アバターで活動している日本語の先生。日本国内外の日本語学習者のために、日本語ラーニングコミュニティーを運営。コミュニティー内には900人を超えるメンバーがおり、メンバー同士が助け合いながら日本語を楽しく学んでいる。個人レッスンでは、VRを使った日本語授業の実践を行っている。本職は、カリキュラムデザインに携わっており、国際的な教育現場で活躍している。また、ゲームベースラーニングの第一人者でもある。

Hobopoyo is here for helping you to learn Japanese. Imagine if you play games but yet you can learn Japanese. Isn’t it great? His Japanese Class is super fun and very interactive.?

Hobopoyo says that reading and writing are fundamental building blocks of language learning, but when you’re a self-learning student, it can quickly become boring without feedback and interaction. This is why Hobopoyo decided to stream lessons online and to create a learning community. With an online learning community, self-learners always have access to interaction and feedback to enhance their studies. The purpose of language is to connect and communicate with others, and is exemplified by this communicative approach to teaching and learning where students can connect and assist each other in a positive online environment. Should you try this approach?

He believes the best way of learning is that students support each other and discuss.? He is trying to create a safe environment learning community and the students give advice/ask each other. ?We are waiting for you to join our Japanese learning community onDiscord

The rules of this community are only,

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