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APIとは?メリットやAPI連携の意味など分かりやすく解説

APIとは

 

皆さんは、APIという言葉をご存知でしょうか。ITやウェブ関連の業界で働いている方はよく耳にするかもしれませんが、それ以外の業界の方では、あまり馴染みがないのではないでしょうか。また、APIという言葉は知っていても、APIについて説明が出来たり、詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。あまり知られていないAPIですが、実は多くの方が知らないうちにウェブサービスやアプリ内でAPIを活用しています。本記事では、APIとは何なのか、から始まり、APIを利用するメリットやAPIの仕組み、そしてAPI連携が行えるサービスをご紹介していきます。

API連携

APIとは?APIの意味を分かりやすく解説

そもそもAPIとは、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の略語です。ここでいうアプリケーションとは、スマホのアプリやソフトウェアのことを指しています。プログラミングは、プログラムを組み、コンピューターに動きを支持すること、インターフェイスはものとものを繋げる中間地点、接点というイメージです。

これらを前提においていただき、改めて、APIとは、ソフトウェアやプログラム、ウェブサービスを繋ぐインターフェースのことを指しています。より簡単に表すと、ソフトウェアの機能を共有する仕組みのこと。アプリケーションに別の機能を追加、共有する為の仲介役のような役割を担ってくれるものです。

ウェブAPIの場合、公開されているものの多くが無料で利用可能です。例えば、ウェブやアプリにログインする際によく目にする、SNSログイン。皆さんも一度はSNSログインを活用したことがあるのではないでしょうか。実はこういった、AmazonやFacebook、GoogleなどのSNSでアプリやウェブにログインが出来るのもAPIが関係しています。各SNSが、サービスに対してログイン用APIの使用を許可することで、実現しているのです。

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APIを利用するメリット

では、APIを利用するメリットは一体何なのでしょうか。ここでは大きく分けて3つのメリットを紹介していきます。

1. サービスの幅を広げることが出来る

先ず1つ目にご紹介するAPIのメリットは、サービスの幅を広げることが出来る点です。APIを上手に活用すると、様々な機能を取り入れることができる為、多様なサービスを実現可能です。例えば、自分のウェブサイトにGoogle MAPやAmazonのページを表示出来たり、飛行機のチケットを購入すると同時にホテルの予約やバスのチケットも取れたりと、それぞれ、元々は別のサービスのものを連携し、組み合わせて使うことが出来るのです。サービスを提供する側の企業や組織にとっても、ユーザーにとっても非常に便利ですよね。

API メリット

2. データを2次利用できる

続いてご紹介するAPIのメリットは、データを2次利用出来る点です。APIでは、既存の情報や機能を取得することが出来ます。APIが様々な機能を共有する為のものであるからこそ、他社のデータを使うことも可能です。集めた情報を様々な分野で活用してもらうことで、各分野に特化した分析もより簡単に行うことが出来るのです。データをより細かく分析することで、顧客の特徴や属性などについても理解が深まり、今後のサービスの発展や新しいビジネスチャンスが生まれる可能性もありますよね。

3. 開発を効率的に行うことができる

最後にご紹介するAPIのメリットは、開発を効率的に行うことが出来る点です。前述した通り、APIは公開されているものが多く、他社のものを利用することも可能です。そのため、作成した機能がすでに公開されている場合は、自社で一から作成する必要がありません。新たな機能を自社で作成するとなると、莫大な時間や人件費など、様々なコストがかかりますが、公開済のAPIを利用するだけであれば、こういったコストがなくなります。結果的に、開発にかかる時間を大幅に削減し、より効率的に開発を行うことが出来ます。

API連携の仕組みを解説

ここまで、APIについて、そして、APIのメリットを3つお伝えしてきました。では、実際にAPI連携を行う際、仕組みはどのようになっているのでしょうか。

API連携とは、APIを活用し、ソフトウェア同士を連携させることを指しますが、この、ソフトウェア同士の連携のプロセスは、基本的にリクエスト(要求)とレスポンス(応答)で成り立っています。

APIを提供する側が、どんなリクエストに対して、どんなレスポンスをするか決定します。このリクエストとレスポンスは、APIの設計段階で決定され、実装された後に利用可能となります。この設計段階で、サービスの利用範囲も決められている為、最初に決められたAPIの仕様範囲外のことは出来ないようになっており、範囲外のことを行おうとした場合は、エラーや不正利用、ハッキングとなる可能性もあります。

APIを利用する側は、リクエストとして「提供側に何をしてほしいのか」を送信し、提供側のレスポンスを待ちます。このように、特定のアプリケーションから送信されたリクエストが提供元に届き、それに対して連携するか否かのレスポンスを返送することでAPI連携は成り立つのです。

API連携が行えるサービスをご紹介

API連携の仕組みがわかったところで、以下ではAPI連携が行える具体的なサービスをご紹介します。

DottedSign

DottedSign

最初にご紹介するのはDottedSignです。DottedSignは、Kdanモバイルが提供している電子契約サービスです。モバイルからでもPCからでも電子契約を締結することを実現し、これまで紙媒体で行っていた契約の締結をより早く且つ安全に完了させられるツールです。そんなDottedSignでもAPI連携を行っています。

DottedSignでは、タスク自動化ツールとAPI連携を行うことで、タスクと呼ばれる署名が必要なドキュメントを自動で探し出したり、契約の進行状況をリアルタイムで確認出来たりするようになっています。更に自動化ツールとスプレッドシートを連携させることで、必要なタスクが発生し次第、スプレッドシートに記録されるなど、API連携により様々な仕事の自動化が実現しているのです。元々紙媒体で行っていた署名活動を、電子化するだけでも多くの時間が削減出来ますが、更にAPI連携をすることでより効率良く仕事を進められるのであれば、ユーザーにとっては非常にメリットが多いですよね。

■DottedSign

Instagram

世界的に爆発的な人気を誇るSNS、Instagram。写真・動画共有SNSです。記事を読んでいる方の中でも実際にアカウントを所有していて使っている方も多いのではないでしょうか。実はこのInstagramでも、API連携が行われています。例えば、位置情報を利用した特定エリアの写真検索や、FaceBookログイン、投稿URLの発行やコピー、更には、インサイトやフォローされているユーザーの層などを含む分析ツールなども、API連携によって実現されています。

InstagramでAPI連携が行われていることで出来るようになった機能の中でも最大のポイントといえるのは、インサイト確認の機能が実装されたことです。いいね数やコメント数だけでなく、保存数の年間ランキングやプロフィール閲覧数などまで確認することが出来ます。SNSを使ったマーケティングを行っている企業にとっては非常にありがたい機能ですよね。

■Instagram

POSレジ

続いてはPOSレジです。POSとは、Point Of Saleの略語で、販売時点情報管理のことを指します。つまり、物品販売の売り上げを集計・記録するシステムのことで、商品やサービスの販売個数の集計や販売時間の記録、売り上げ金額の計算などを行ってくれます。POSは全国でコンビニエンスストア、スーパー、ホテル、アパレルショップなどで幅広く導入されています。そんなPOSの機能を搭載したレジがPOSレジ。POSレジのAPI連携は、本来POSレジに搭載されていない機能を利用可能にして、更に進んだ顧客管理やシステム間での情報共有を実現します。

例えば、POSレジと顧客管理システムを連携することで、顧客情報や取引状況、ポイント取得状況などのデータを確認出来るようになります。また、このように外部システムと連携することで、外部で更新されたデータがPOSレジの方にも反映され、更新にかけていた時間を削減することも出来るのです。商品やサービスの集計だけでなく、それらを実際に購入している顧客の情報も連携して確認出来ると、便利且つ効率良くビジネス施策を検討することも出来ます。

このように、API連携を行うことで、様々な手間が省けたり、ソフトウェアやアプリケーション間で相乗効果が生まれて、より良いサービスにしていくことが出来るのです。

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APIとは?:まとめ

いかがでしたか?今回は、APIとは何なのか、APIを利用するメリット、APIの仕組み、そしてAPI連携が行えるサービスをご紹介しました。APIという言葉を聞いたことがなかった方も、聞いたことはあるもののいまいちピンと来ていなかった方も、APIについて詳しく知る機会となったでしょうか。こうして見てみると、普段私たちが利用しているサービスにも、API連携を行うことで、サービスをより良いものにしている事例はたくさんあります。今後注目して見てみると面白いかもしれません。また、ご自身でウェブサイトやサービスを立ち上げる際には、API連携の活用を是非検討してみてくださいね。

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