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【オンボーディングとは?】オンボーディングの事例やメリットを解説

オンボーディング

 

皆さんは「オンボーディング」という言葉を耳にしたことがありますか?企業に勤めていると、耳にすることがあるかもしれません。さまざまな働き方が導入される中で、オンボーディングの仕方も変わってきている現代。オンボーディングに関わる部署や役職に就いていないと、意外とどんな風に進んでいるのか、どれくらい重要なのかなど、詳細はわからないものですよね。しかし、オンボーディングは社内でも非常に重要な部分です。

そこで本記事では、オンボーディングとは何なのか、注目されている背景や、研修との違い、そしてオンボーディングの目的(期待できること)など、オンボーディングについて詳しく解説します。

社員研修

オンボーディングとは?

オンボーディングとは、ビジネスで人事用語として使われている言葉です。企業において、新入社員を職場に慣れさせ、定着、戦力化するためのプロセスのことを指します。新卒入社、中途入社は関係なく、組織に新たに仲間入りするメンバーのサポートをする取り組みです。飛行機や船に乗り込む際のオンボード(on-board)が由来となっている言葉で、「新しいメンバーの順応」を表現しています。

オンボーディングは、企業人事の分野において非常に重要なプロセスです。入社後に職場のことをより早く、よりよく知ってもらうことで、新入社員の仕事や社風に対してのギャップを少なくする働きを兼ねています。少しの違和感でも、解消できないまま積み重なってしまうと早期成長を妨げたり、モチベーションの維持ができずに離職に繋がったりと、結果的に企業にとって大きな損失を生み出してしまいますよね。オンボーディングをしっかりと行うことでそういった問題を事前に防げる可能性がアップするのです。オンボーディングでは、新卒・中途問わず継続的に新入社員のサポートをすることも特徴です。

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オンボーディングが注目されるようになった背景とは?

前述した通り、企業人事において重要なプロセスであるオンボーディング。近年、改めて注目されるようになった背景には、離職率の増加や少子高齢化による労働人口の減少、企業間の人材不足などがあります。厚生労働省では、「新規学卒者の離職状況」を公表していますが、ここ10年間、高卒者では4割前後、大卒者では3割前後の人材が3年以内に離職しており、離職率は高い水準にて推移していることがわかります。離職率が高まると同時に、少子高齢化によって労働人口も減少傾向にあり、結果として多くの企業では人材不足に悩まされているのです。さらに、多くの企業が人材不足になると、人材獲得競争も激化します。

このような背景がある中で、企業はより良い人材を確保した後、それだけでなく「定着」させる必要があるのです。日々変化する時代の動きに負けないような経営基盤を構築するために注目されているのが、まさに「オンボーディング」。企業は、オンボーディングを通して定着率の向上や離職率の低下、人材の素早い戦力化などを狙っています。

「オンボーディング」と「入社研修」の違いを解説

新入社員のサポートと聞くと、企業によくある入社研修(期間)やOJTとなにが違うの?と思う方もいるのではないでしょうか。簡単に表すと、これらの違いは実施する目的と期間です。

入社研修では会社説明、つまり「会社を知ってもらうこと」を目的として、社内制度や組織体制について新入社員に解説をします。入社研修の期間は1日〜1ヶ月と、比較的短期間です。また、OJT(On the Job Training)では、「実際に仕事を行うこと」を目的としています。上司の指導を受けながら実際の業務に慣れてもらうために、3ヶ月〜1年の期間で実施されます。一方で、オンボーディングの目的は、「職場に慣れること」です。そのため、新入社員が慣れるまで継続的にサポートを行い、期間は特に設けられていません。もちろん、オンボーディングには研修やOJTで行われる社内ルールの説明や実務への慣れもすべて含まれます。その上で、その他にもランチなどの食事を通した会社のメンバーとの交流や面談の設定など、より広義的なサポートを継続的に行うのがオンボーディングなのです。

そのため、オンボーディングの中に入社研修やOJTが含まれている、という関係性だと考えるとわかりやすいかもしれません。

オンボ

オンボーディングを行うことで期待できることをご紹介!

ここまで、少しずつオンボーディングの目的を記載してきましたが、以下では改めて「オンボーディングを行うことで期待できること」をご紹介します。

・離職防止

まず1つ目は「離職の防止」です。オンボーディングを丁寧に行うことで、新入社員の思っている社風や働き方と企業の本来の姿にギャップがある状態を防ぐことができます。これが結果的に、離職の防止に繋がるのです。企業が新入社員を受け入れる際には、求人広告費や説明会にかかる費用など、採用にかかるコストに加えて、入社後のフォローにかかる時間や人材などの育成コストと、多くのコストがかかります。そのため、社員により定着してもらい、離職を防止することは、企業にとってのコスト削減にも関わってくる部分となっています。

オンボーディングで社内制度や体制に慣れてもらうだけでなく、継続的なサポートによって他のメンバーとの交流機会や面談時間を増やすことで、何かあった時に相談しやすい環境、働きやすい環境をつくることも、離職の防止と直結します。

・社員のエンゲージメントの向上

続いては、「社員のエンゲージメントの向上」です。社員のエンゲージメントとは、会社に対する社員の信頼や貢献意欲、愛社精神など、社員と会社の強い結びつきを表す言葉です。社員エンゲージメントが高い企業は、自発的に会社に貢献したいという社員が多いため、成果が素早くでたり、生産性が上がったりと、企業にとって多くのメリットが存在します。さらに、社員自身も職場環境や自身の成長という観点からも満足度・信頼度が高く、社員側にとってもメリットと言えます。オンボーディングによる継続的なサポートは、社員エンゲージメントの向上にも深く関わっているのです。

・生産性の向上

そして最後は「生産性の向上」です。エンゲージメントの向上の部分でも少し触れましたが、エンゲージメントが上がることで、自発的な社員が増えるため、仕事の生産性も向上します。また、モチベーションという精神的な部分だけでなく、オンボーディングでしっかりと社内の体制や働き方を理解し、より早く慣れてもらうことで、素早く戦力化し、生産性の向上を実現することができます。

オンボーディングを丁寧に行うことで、企業と社員双方にとってより良い環境づくりを行うことができるのです。オンボーディングの実施により期待できることがわかると、オンボーディングが改めて注目されている理由にも納得がいくのではないでしょうか。

Kdan Mobileのオンボーディング事例を紹介

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最後に、実際にオンボーディングに力を入れている企業「Kdan Mobile」をご紹介します。

Kdan Mobileは、台湾発のSaaS企業です。モバイルに特化したドキュメントソリューションとクリエイティブソリューションを多く提供しており、すでにサービスは世界で2億ダウンロード、延べ1,000万人以上のユーザーを抱えています。コロナ前からモバイルワークに力を入れていたり、社員の多様性も重視しており、より働きやすい環境づくりを常に重視している企業の1つ。社内外で使われているKdan Mobileが提供中のツールは、電子署名サービスやPDF編集ツール、クラウドサービス、アニメーション作成ツールなど、オンラインでもスムーズに作業が進められるように開発されているものばかりです。これらのさまざまなツールを活用して、オンラインでもスムーズに他の社員と連絡が取れる体制になっています。また、出社時にもフリーアドレスで新入社員でも他のメンバーとの交流もしやすくしていたり、定期的なランチ会があったりと、継続的なオンボーディングにも力を入れているのです。結果として、社員満足度は高く、個人がそれぞれに合った働き方をしています。

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オンボーディング:まとめ

いかがでしたか?今回は、オンボーディングについて色々な観点からご紹介しました。新しい企業に入る時、オンボーディングがしっかりしている方が、社員として入る側も安心しますよね。新入社員を受け入れる側、入社する側どちらにしても、オンボーディングは重要視するべきポイントなのです。ぜひ皆さんも企業でどのようなオンボーディングが行われているのか、興味を持ってみてください。

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