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【医療 X ICT化】医療のICT化を進めるツール・サービスをご紹介!

ICT 医療

 

ここ数年、新型コロナウイルスの感染拡大により、その労働環境やデジタル化の遅れなど、多くの課題や山場に直面している医療業界。そんな医療業界において、現在注目されているのが医療のICT化です。医療現場のICT化を進めることによって、様々な可能性が広がり、問題視されている重労働なども改善の見込みが期待されています。しかし、医療のICT化と言っても、いまいちピンとこない方や、具体的になにをするの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ICT医療について、現場や今後の発展により期待されること、そしてICT医療を推進するにあたってオススメのツールなどをご紹介していきます。

医療 デジタル

ICT医療とは?

ICT医療とは一体何か。そもそも、ICTとは、「Information and Communication Technology」の頭文字を取ったもので、日本語では情報通信技術のことを指します。これを活用したのが、ICT医療。つまり、ICT医療とは、医療現場において、情報通信技術であるタブレット端末やPC、インターネットなどを活用する手法や取り組みのことを意味しているのです。

医療のICT化は、従来書類を使って管理していた情報のデータ化やオンライン診療の発展など、様々な面での業務方法の変更や発展を引き起こしてくれることが期待されています。これにより、問題点の改善についても期待されているのです。ICT化によって期待されることについては、後ほどより具体的に記載しますが、ICT医療は、現在様々な可能性を秘めているため、注目されている分野の1つであることは間違いありません。そして医療がICT化することで、私たちの日常生活もより便利になる可能性が大いにあるのです。

そこで以下では、日本の医療現場のICT化について、現場を記載していきます。

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日本では医療現場のICT化が遅れている?!

実は医療現場のICT化は、国外ではすでに発展している分野であり、日本における医療現場のICT化は国外に比べると遅れています。例えば台湾では、健保卡と呼ばれる全民健康保険カードに、個人のこれまでの病歴や診断履歴や、西洋医学だけでなく鍼・漢方のような施術、そして処方された薬など、通院に関するすべての情報が記録されています。このカードは、紙ではなくデジタルで、IC チップ入りカードです。これらをクラウドで管理することで、個人のこれまでや現在の情報を医療機関と共有しているのです。この情報は、医療機関同士でも共有可能なため、重複診断や重複処方を防止することができるようになっています。

一方で、日本ではまだまだオンライン診断や情報のデジタル化は進んでおらず、異なる病院に行けば診断は最初から、カルテも紙媒体のものを使用している医療機関も多数です。今後、医療現場においてもICT化を進めようという流れにはなってきているものの、まだまだ日本の医療現場は、世界的に見ると遅れているのが現状と言えるでしょう。

医療現場のICT化により期待されること3選!

そんな医療現場におけるICT化ですが、今後日本でも発展した場合、どんな効果が期待できるのか。以下では、医療現場のICT化によって期待されることを3点ご紹介します。

医療 課題

・最適医療の提供が可能となる

まず1つ目は、最適医療の提供が可能になる点です。例えば、ICT化が進み、前述した台湾の事例のように個人の医療情報がデータ化されて複数の医療機関でも共有可能になるとします。すると、特定の病院への通院履歴だけでなく、その他の病院への通院履歴を通して、身体の不調やこれまでの施術など、ありとあらゆる情報を一限管理し、確認することができるようになります。これにより、1つの病院のデータしか確認できない時と比べて、患者にとってどのような治療が最適なのか、より総合的な判断を下すことが可能になるのです。患者は、できる限り早く、確実に症状を改善、または治したくて病院を訪れます。そのため、最適医療の提供が可能になることは、多くの患者にとってもメリットであると同時に、効率良く診断ができるため、医師にとってのメリットにもなります。

・医療機関の効率化

2つ目は、医療機関の効率化です。新型コロナウイルスの感染拡大により、以前よりも普及しつつあるオンライン診断が、わかりやすい効率化の一例なのではないでしょうか。医師が通話やテレビ通話、電子カルテを通して、オンラインで診断を行うオンライン診断。患者にとっては、わざわざ行く手間が省け、医師にとっても症状の程度による患者の振り分けなどが可能になるため、時間の短縮に繋がり、効率化を図ることができます。

現段階では、初診をオンラインで行う動きが出ていますが、今後さらに発展させ、患者の血圧や心拍数を遠隔でモニタリングしたり、妊婦の方の子宮の収縮データや胎児の健康状態をモニタリングしたりと、幅広い活躍が期待されています。初診をオンラインで行えるだけでも、移動手段がない人や通院が難しい人にとっては便利ですが、さらにそこからより発展した診断も行えるようになれば、様々な人の負担が大幅に減らせますよね。

・地域医療の充実

最後は、地域医療の充実です。地方では、少子高齢化や離職による医師の人材不足も深刻な問題となっています。そんな中で、ICT化が進み、研修教育のデジタル化や電子カルテのテンプレートができると、スキルがまだ足りない人でもできる仕事が生まれたり、教育係を多く設けなくても人材の育成ができたりと、人材不足の解消に繋がります。これにより、逼迫している地域医療の充実に繋がります。また、先ほどご紹介したオンライン診断なども、地域医療の充実へと繋がる可能性を秘めています。患者が住んでいる地域とは別の地域の医師が診断を行なったりすることが可能になれば、わざわざ病院を探して通院したり移動をしなくても、十分な診断がオンラインで受けられます。

このように、医療現場においてICT化が進むことで、問題視されている様々な点の改善へ期待が膨らみます。

ICT 医療におすすめツール3選

そこで本記事では最後に、ICT医療にオススメのツールを3つご紹介します。

・クラウドサービス「Kdan Cloud

kdan cloud

1つ目は、Kdan Cloudです。PDFやMicrosoft Officeドキュメントなどのファイルをオンラインで閲覧・管理出来たり、それらを他の人と共有したりすることができる無料クラウドストレージサービスで、Silicon Reviewが贈る2018年ベストソフトウェア企業10選にも選出されている実績があります。ユーザーは、パスワードやアクセス権限を設定してプライバシーを保護することが可能な為、安全なクラウドストレージで作業することが可能です。KdanCloudを活用することで、医療機関同士のスムーズな連携にも繋がるかもしれません。

・PDF編集ツール「PDF Reader

PDF Reader

続いては、PDF Reader。PDF Readerは、ドキュメント編集・管理の生産性を向上させるツールで、PDFファイルの直接編集、テキストの編集、画像の変更などを行うことができます。多くの種類の文書機能をサポートしており、PDFをWord、Excel、PowerPoint形式に変換することも可能です。その他にも、PDFをパスワードで保護し、編集を制限することで、改ざんを防止することも可能となっており、バージョンによっては、モバイル端末での編集もできます。医療業界においても、カルテを電子化し、PDFに変換して保存・管理し、他の機関や医師への共有を行うなど、書類管理において医療ICTの推進に役立つツールです。

・電子契約ツール「DottedSign(ドットサイン)

DottedSign

そして最後は、DottedSign。DottedSignとは、電子署名サービスです。クラウドベースで契約業務が行えて、安全かつ迅速な手続きを行うことができるのが魅力のツール。従来の契約書への署名プロセスを自動化することで、業務の効率化・プロセスの簡易化を実現することができます。医療機関では、医師と患者や家族の間で日々様々な契約が取り交わされています。DottedSignを活用することで、そういった手続きがより短く、効率的にできるようになるのです。

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まとめ

いかがでしたか?今回は、ICT医療について、現場や今後の発展により期待されること、そしてICT医療を推進するにあたってオススメのツールを3つ、ご紹介しました。今後も様々な発展を見せて行くであろうICT医療。我々の生活がICT医療の発展によってどのように効率化され便利になっていくのか、気になるところです。

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